柴門庵
「柴門庵」は木の枝でできた粗末な玄関をもつ小さな庵、という意味です。そこは心の清らかな人たちが集まる場所で、茶を飲み清談を交わします。茶道とは何でしょうか。ある人は「心の糧」といい、ある人は「心の風呂」といいます。茶道で大事なことは「ありのまま」です。難しいことは言わずに一緒にお茶を飲んで友達になりましょう。
柴門庵の前身は、2012年に始まった心月会という名前の国際的な茶文化ボランティアグループです。同年、国際的な禅文化会議で茶道の実演、紹介をしたことをきっかけに、以降、精力的に国内外で活動の拡充に努めてきました。
「心月」という言葉は仏教に由来します。「月」は常に明るく清らかで仏教では悟りのシンボルとされます。たとえ、その月が厚い雲に隠れていても月そのものの輝きと清らかさを失うことはありません。私たちは常にその精神を胸に茶道をすることを心がけてきました。
2020年には活動の拠点として柴門庵を得ることで、定期的な茶会や茶道体験が行えるようになりました。コロナ禍の数年間は十分な活動ができませんでしたが細心の注意を払いながら小規模で地道な活動を続けました。
2024年、ようやく、コロナも落ち着き、私たちは今、茶道に特化したNPOの設立に向けて準備中です。
私たちは茶道を国内外に広め、その活動を通して草の根でありながらも国際交流の一端を担い、平和な社会の実現の一助となることを願っています。一碗の茶が友を作り仲間を作り人生を豊かにしてくれると信じています。
活動紹介
茶道紹介
私たちはこれまで、主に外国人の方々に向けた日本文化紹介の一環として茶道を紹介をしてきました。茶道はしばしば「総合芸術」であるといわれるように、多くの日本の伝統芸術で成り立っています。例えば、着物、和菓子、陶器、漆器、習字、仏教、花、お香などです。それらの一つ一つが長い歴史を持つ独特の文化であることを知って頂くための活動です。
茶道講義
主に、小中学校、高校、大学の特別授業などに招かれ、茶道の歴史や茶について、また、伝統工芸や日本文化全体についても講義をいたします。日本語・英語に対応し、海外でも講義を行いました。また、日本国内では、近年、関心の高い英語茶道の指導やデモンストレーションも行っています。
Kids茶道
主に幼稚園児を対象に、幼稚園や保育所で行います。また、英語塾のイベントとして行ったこともありました。子供の場合はお菓子に食品アレルギーがあったり、お湯を扱うため気をつけないといけなかったりしますので細心の注意を払いながら指導します。子供たちは、挨拶の仕方、歩き方、ものを丁寧に扱うことなど、あっという間に学習し、その成果を披露します。
茶会・茶事
柴門庵は、もともと、お茶好きが集まって茶を通して遊ぶグループでした。ですから、茶会や茶事、さらに勉強会や旅行が大好きです。メンバーのそれぞれが、流派や形式にとらわれず、自由な発想で自分らしい茶会や茶事を目指してきました。堅苦しくなく気軽に楽しめる茶会、服装も、もちろん、着物でなくても大丈夫です。
茶道体験
世界的なコロナ禍がようやく落ち着き、日本を訪れる外国人の方々の数も増え、より多くの方々が、茶道体験を希望されるようになりました。柴門庵では外国人のお客様だけではなく日本人のお客様にも満足して頂けるように、また、できる限り本物の茶道を体験して頂けるように内容を吟味しお客様に合わせた柔軟な対応ができるように心がけています。